6/21 夏至

夏川真奈です。
6月21日午後1時24分、太陽が蟹座に移動し夏至を迎えます。


北半球では夏至が一年のうちで最も日の出から日没までの昼の時間が長い日です。
夏至は太陽が最高の力を発揮すると考えられ、ヨーロッパの国々では古くから毎年この日は太陽の光と温かさの恩みに感謝し、豊穣と繁栄を願う夏至祭が盛大に行われています。
また夏至の夜とその前夜は神秘的な力を持つと考えられていたので、夏至前夜に摘むハーブは薬効が高いと珍重され、草木に降りる朝露は神聖なものとしておまじないにも用いられました。夏至の朝露を顔に塗ると美しさが蘇るといったおまじないなどがありますね。

日本では夏至は梅雨の季節にあたるので時期的には太陽のエネルギーを意識しづらいのですが、日本でも夏至を祝うお祭りは行われていて、三重県伊勢市にある夫婦岩で知られる二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)が有名です。
古来より二見浦は伊勢神宮を参拝する前に人々が心身を清め、罪穢れを祓う禊祓をした場所。夏至の日には日の出とともに夫婦岩の前で禊が行われます。
夏至の頃は夫婦岩の中央より朝日が昇ることで知られ、よく見かける夫婦岩の間から見える美しい日の出の写真は夏至の頃に撮影されたものだそうです。冬至の頃には夫婦岩の間から美しい満月が上るので写真家達にも人気のあるフォトジェニックな聖地です。

この夏至の日の明け方には金星と月が接近します。見ごろは午前2時半から5時前ぐらいまで、美しい豊穣と繁栄のペアを楽しむことができるので、早起きしたときは東の空を眺めてみてくださいね。

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