夏川真奈です。
今回は、いよいよ今月20日(日本時間21日深夜)にアメリカ大統領就任式を控えたドナルド・トランプさんの出生図をみてみました。
ネットに出ていた出生時間をもとにハウスシステムはプラシーダスで作成。
アセンダント、10宮の太陽、ドラゴンヘッド、天王星、それらとトラインの2宮天秤座の木星などなど見るところはいくつかありますが、人の上に立つ立身出世運の持ち主でワンマンタイプ、特に実業の世界で成功する可能性が極めて高いことが示されています。
チャートの左半分にほとんどの天体が集まっているので人生の早い段階で進むべき道を定め若くから頭角を現せる人というのがチャートからもうかがえます。
10宮の太陽と天王星からは独創的で一風変わった考え方をするひらめきの人。それらと木星からのトラインがあるので大統領へ突然の転身も示されていたのかもしれません。
またアセンダント近くの火星で、フロンティア精神や野心があり、リスクや敵をものともしない押しの強い非常にアグレッシブでタフな気性が強調されています。ときおり見られる衝動的にも感じる語気の強い発言は、この火星が前面に出ているような気がしますね。
またトランプさんの出生図は地象サインに主要な天体がひとつもないことから言動に長期的な持続性に欠ける傾向が見受けられるので、冷静で優れた実務家タイプの人がブレーンにいるとより物事がうまく運びやすくなるのかもしれません。ちなみに副大統領のマイク・ペンスさんや大統領上級顧問に指名されている娘婿のジャレット・クシュナーさんは優れた実務家、戦略的で優れた星を持っているので、占星術的に見てもよい人選に感じます。
次に大統領就任式典の開始時刻のトランジット図とトランプさんの出生図を合成したコンポジット・チャートで今後をみてみました。
アセンダントは蟹座で1宮にはドラゴンヘッドがあります。アメリカ保護主義路線をベースにした政策を打ち出していくイメージがチャートからうかがえます。そしてその主星の月は5宮射手座にあるので、かつて前例のない政策人事もスピーディにー今後も果敢に打ち出していきそうです。また、インターネットを利用して大衆にわかりやすくアピールしていく手法で国民の支持を得ていくのかもしれません。
4宮天秤座の水星・土星・木星・冥王星のマジョリティーから、最重要課題としているのが国内の生産性を上げ雇用を増やすといったアメリカ国内の内政面の改革です。それもうまくいく面と時間を要する部分の両面ありそうですが、10宮牡羊座に高揚する太陽があるので先行きは意外に(?)明るくアメリカ国内の経済状況は改善されていくのかもしれません。あと、12宮双子座に火星があるのでサイバー攻撃を含めテロ対策にはこれまでより一層力を入れていく意志の強さも表されています。
ただ、チャートからはかなり体力的に消耗する暗示が見られること、出生図からみると2020年秋ぐらいから健康面の不安定感も見られることなどから在任期間は長くて1期4年間かなという気もします。
・・と、メディアから伝わってくる評判とは違った感じのリーディング結果になりましたが、トランプさんを大統領に迎えたアメリカ合衆国はどう変化していくのか、今後を注目していきたいと思います。