月のボイド


夏川真奈です。
占星術の用語で「ボイド」という名前を聞かれたことがあるでしょうか。

ボイドとは、一般的には月のボイド(Void of Course of the Moon)を指し、トランジットの月が最後に他の天体とメジャー(第一種)アスペクトを作り終わってから次のサインに移るまでの間、メジャーアスペクトがない状態のことをいいます。
ボイドの約2時間前からボイドの影響が出始める灰色の時間帯も存在し、月が次のサインに入った瞬間ボイドは直ちに解除されます(緯度経度関係なく標準時でみます)。

近代占星術に大きな影響を与えた一人、17世紀の占星術師ウィリアム・リリーがホラリーの研究の中で発表して以来、月のボイドは占星術関係者の間で広く知られるようになりました。
現代の占星術ではボイドタイム(ボイド時間帯)には主に勘違いや思い込みによる突発的なアクシデントが起こりやすく、ボイドタイム中に決定されたことは後に無効になるといわれていますが、特徴的なのはアクシデントが発生した時にその原因や真相が不明のまま終わってしまいがちな点です。

ボイドタイムはiOSアプリ「星こよみ」で簡単に調べることができます。
ボイドタイムのタイミングをお知らせする通知機能も搭載していますので是非ご利用ください♬

ボイドタイムにはなぜかその場の思いつきでいつもと違うことをしたくなることが多いので、ボイドタイム中に新しい計画を立てるのを避けるか、もしくはボイドが終わってから内容に問題や思い違いはないか立場や視点を変えて計画を再度検討したほうがよいでしょう。
日常的に繰り返し行っている事やボイド前からずっと同じ状態を保つことについてはボイドは問題にはなりません。

・・などといろいろ書きましたが、なんといっても自分自身(の意志)が自分の人生の主人公。
星に振り回されてしまうばかりでは本末転倒ですね。
必要に応じて 時には星の作用をツールとして上手に活用しながら毎日を精一杯過ごすことがいちばん大切だと思います。

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