夏川真奈です。
トランジットの太陽が6月22日午前0時54分、蟹座0度に移動し、夏至を迎えます。
夏至は北半球では1年のうち最も昼の時間が長くなり、このとき南半球では昼の時間が最も短くなります。
夏至は、太陽が最高の力を発揮すると考えられ、ヨーロッパでは古くから太陽の光と温かさからの恵みに感謝して豊饒と子孫繁栄を願う祭りが行われます。
日本では「夫婦岩」で有名な伊勢の二見興玉(ふたみおきたま)神社では、夫婦岩に向かって海に入り身を清める行事が行われています。
占星術でも夏至は重要なイベントのひとつで、夏至になった瞬間のトランジットチャートを夏至図と呼び、夏至から秋分までの国家の運命や社会の流れを占うのに用います。
夏至は妖精の力が強まるマジカルな日でもあります。森で妖精の祝祭を催されるという西洋の古くからの言い伝えがあり、夏至の前日に摘み取った薬草やハーブは薬効が最も高く、夏至の前日から当日にかけて植えた植物は強い力が宿り幸運をもたらすと信じられていました。
ということで、古くから伝わる夏至のおまじないをいくつかご紹介します。
・夏至の前日の夜にセント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)を枕元に敷いて眠ると夢に守護聖人が現れたり、未来の結婚相手の姿が出てくる。ガーターベルトを枕元に敷いて寝眠ると真実の愛を知る夢が見られる。
・マグワート(ヨモギ)を身に着けると厄除けになる。マグワートとセント・ジョーンズ・ワートの鉢植えを育てて置いておくだけでも厄除けになる。
・夏至の日の朝露をとって化粧品に加えて使うと美しさが蘇る。